私立水商

長く風俗のお仕事をしてきた私にとって、この業界での楽しいところや面白いところ、興味深いところなど、日常では目にすることができなかったものをたくさん感じることができました。

しかし、まだまだこの仕事に対する社会の偏見や取り組むべき課題なども身を持って感じる機会が多くありました。

できるだけ多くの人が安心安全に暮らせる社会を目指すことが市民の理想だとするならば、セックスワーカーが生きやすい社会環境はみんなにとって生きやすい社会なのではないか?と日々感じることが多く、風速を起爆として人々にとって必要な生きるチカラや幸せを得られるものを提供する場を作りたいと思い、「私立水商」を作ることにしました。


そこで、これから作っていく学校の概要や、カリキュラム、授業内容を考えつつ、ここに綴っていきたいと思います。

私は誤字脱字が多いので、なにか変な文や表記間違いなどありましたら教えて欲しいです。



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私立水商とは?

性風俗産業に従事する人のほとんどは、仕事を始める前に知っておくべき健康について、社会福祉について、金融について、技術についてなどの情報がなされないのが現状です。

お店側のほうでも仕事の流れについて教えられることはあっても嬢の社会環境や福利厚生まで考えた職場作りをするとことはごくごく稀です。

また、現在合法化されている無店舗型性風俗のデリヘルは警察に事業者が届出を行い営業番号の交付がされれば誰でも開業できるものではありますが、行政側からの営業に関する有効な情報提供はされていません。
そのため、社会福祉的なサポートが必要になったり、病気に感染しても無自覚の状態を維持する状況にあります。

大きなルールで仕事のやり方を縛りつけることはしたくないですが、あまりにも情報が無さ過ぎることも問題が起こった時、対処ができない状況を生んでしまいます。

大したことではない。と思うことや特にきにしなくてもよいとされること、「風俗は学校じゃないのだから教育はいらない。」という経営者の考えも見え隠れすることがあります。

しかし、人のプライベートな部分に触れる繊細なお仕事であるため、じつは能力のいるお仕事でもあります。
最近大変話題になっている中村敦彦著書の「日本の風俗嬢」という本の中にも大変にレベルに開きのある仕事である。と書かれておりますし、そのレベルに合わせた仕事のやり方や情報提供の場が必要になると考えます。

今日明日の生活を乗り越えることに必死な貧困ワーカーと、才色兼備を備えグローバルな場面でも活躍できる富裕ワーカーの混在がある中で、昨今の貧困問題をテーマにした「可愛そうな人がセックスワークに携わっている人」という見方や意見だけにとどまるのではなく、

貧困ワーカーには安心安全に住める住宅支援・教育・職業・医療支援・人間環境
富裕ワーカーにはより多く稼いでもらうため、医学・語学・リベラルアーツ(教養)の高等教育の充実

を図ることを目的にしています。

セックスワーカーは総称の名前であり、セックスワーカーそれぞれの人格や環境があるので、同業であっても同種ではない。ということを念頭に、それぞれの動機や目的や目標に応じた情報提供や技術提供が成される場作りをしていきたいと思いこの学校を作りました。